興味深いニュース

相変わらずコロナ一色の世の中ですが、一つ面白いニュースがありました。先日の共通テストというやつで、家庭教師サイトに問題を送って代理回答をもらうという件ですが、新しい切り口で興味深いニュースでしたね。

ニュースを見た限りだと、東大生の家庭教師志望者のみに打診している事から、自身が得られる結果を最大限有利にするにはどうすれば良いか考え抜いた策だと思います。これが、Yahooさんの知恵袋とかだと、どの程度のレベルの人が答えてくれるか指定できませんから頓珍漢な答えが出てきてなんのメリットも無くなる可能性を排除したというのは非常に優秀だと思います。

何とか怪しまれないように家庭教師のレベルをチェックするためのテストという名目を付けたのも優秀ですね。あからさまに共通テスト中だから助けてでは誰も助けてくれませんし、とはいえ頼む名目が無ければ東大生側も答える義理も無いですし。

この人は以前から家庭教師マッチングサイトというのを知っていて、そこにどういった人が登録しているか知っていて、何日か、何週間か、何か月か考え抜いたんでしょうね。何と何を組み合わせたら、こうなって、これだと失敗だとか、これなら上手く行きそうだとか。

そんな時間があるなら本来の勉強に割いて正々堂々と試験に臨めばいいじゃないかという話なんですが、勉強には自信が無かったのか、確実な結果が欲しかったのか分かりませんが、ある意味創意工夫して一つの手段を作ったわけですよね。

受験生としては間違いなく失格ですが、事業家になるなら優秀な思考回路を持っているんじゃなかろうかと興味を持った次第です。

よく事業は人が大事という話を聞きますが、一番重要なのは自分に無い能力を持っている人を動かす事だったりするんだと思います。ただの受験生かどうか分かりませんが、一つのロジックで東大生を何人か動かして自分の期待通りの結果を得るというのはなかなか出来るものでは無いですよね。

今回やったことは単なるカンニングですが、そこに至るまでにはある種のクリエイティブがあって、使い方を間違えなければ素晴らしい事になったのかも知れません。

スマートフォンだとかカメラデバイスだとかテクノロジーの進化でテスト受けるのも一苦労ですが、記憶力のテスト以外に創造力というのもテスト出来るような社会になっていくと良いですね。まだまだ尺度の無いテストは難しいでしょうが、現行ルールは現行ルールで守らないといけませんね。

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