最近多くなった話題ですね。
昨年くらいから話題に上る事が多かったような気がしますが、ここ最近、本格化してきましたね。特に大手の会社さんはニュースに載る事も多いのでよく見かけます。
令和5年春闘の労使交渉で積極的な賃上げの動きが強まる中、5年度の初任給を引き上げる大手企業が相次いでいる。ゲーム大手のセガと、カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは、いずれも大卒を従来の月額20万円台から30万円にアップ。少子化を背景にした人手不足で人材の奪い合いが激しさを増す中、企業側は物価上昇にも配慮して待遇の向上を図り、優秀な人材を確保したい考えだ。
初任給上げラッシュ、30万円台も 国際競争備え(産経新聞)
政府からも賃上げ要請が出ておりますが、ここへ来て皆さん賃上げし始めたところに、ヤフーコメントなど見ていると「なぜ去年までは賃上げできなかったんだ」なんてコメントも散見されます。
コロナ禍の中でリモートワークをしたり、ソーシャルディスタンスを取ったり、そのための設備投資をしたりと様々な工夫をする中で恐らく、人が不要な仕事というのが整理できたのが一番大きいような気がします。
例えば、人と人の接触を避けるためのソーシャルディスタンスでお店のレジがセルフ対応になりました。とするとレジで不特定多数の接触が無くなるので健康面は安心ですし、レジに立つ人を確保する必要が無くなった、店舗スタッフを少し減らしても運営に支障が出ない。という事になりますよね。仮に予算総額を3人に分割して払っていたものを、2人で良くなれば1人辺りの収入は上がりますよね。
オフィス業務なども、リモートワークで遠隔地でメールやデータの送受信で成立するという事であれば、何も固定費を掛ける必要は無く単純作業やスポット業務は外注すれば成立してしまいます。その分の人数が削れれば、他の人への支給は厚くできるというところが多分にありそうです。
優秀な人材の獲得で賃金の設定を上げているところは間違いないでしょうが、採用人数が2/3になったらそれはそれで大変な感じもしますよね。20万円の初任給で3人雇っていたものを、30万円で2人しか雇わないとすれば、最終的に雇用されない人が増える事になり、収入格差は益々拡がっていく事になるでしょう。
ITを駆使して人が必要ない仕事を沢山作ると非常に便利な反面、就職氷河期というような時代が近くやってくるかも知れませんね。